59634

さて、C59 1のお隣を見ますとこんな機関車が置かれてありました。

キュウロクなんですね。それも綺麗に整備された96が…

この59634は大正11年1月31日  川崎造船所にて製造され、
(大正11年〜昭和11年5月 履歴簿紛失のため履歴不明)
昭和14年9月16日    富山 → 金沢
昭和15年8月31日    富山
昭和16年1月13日    金沢
昭和16年5月14日    大里
昭和16年5月18日    直方
昭和21年2月12日    秋田
昭和21年4月29日    庭坂
このころ老朽と状態の悪さから問題になっていた
4110形の変わりに導入された96の1台だそうです。(のちにE10に代替された)

昭和22年7月9日     山形
昭和35年11月6日    米沢
(新庄や米沢へ短期間貸し出された記録もありますが、主に米坂線での活躍が後年人気だったとか。)
昭和40年1月には、土崎工場にてATS−S取付、郡山式集煙装置取付の改造を受けています

さて、キャブを覗いて見ます…


案外広いんですね。


天井付近。
計器類の針は無かったのですが、
かなり細かく整備されています。

こうしてこのキュウロク、昭和49年6月28日後藤寺に移ります。
ここでどうして筑豊へ?と言いますと、
会計検査院勧告による廃車近い蒸気の全検費用節約のための広域転配で末期にきたようです。
廃車後は粕屋町の中央公園で静態保存されましたが、
平成13年に此処、小倉工場で再整備され、綺麗によみがえりました。


此処までしてくれているのですから、次は「動態」化ですよねぇ?
欲を言うなら、屋内展示が良いなぁ…


戻ります


門司港で蘇った姿です。