230形268号蒸気機関車


嘗て鳥栖機関区が置かれた場所にそびえ立つ、サガン鳥栖のホームグラウンド「ベストアメニティスタジアム(鳥栖スタジアム)」
ここから少し離れた鳥栖駅歩道橋の真下には・・・。

この230形蒸気機関車は明治35年(1902)〜明治42年(1909)
逓信省鉄道作業局(官設鉄道)が汽車会社に造らせたタンク式蒸気機関車です。

これは、日本で初めて民間製造会社が量産化した「国産蒸機」で、
268号機関車は明治38年(1905)汽車会社が北越鉄道に納入したものです。 (当時は18号機関車)

明治40年(1907)鉄道院所有となった後、称号改正で明治42年(1909)268号となりました。
1914年神戸に配属後、1935年(昭和10年)頃、鳥栖に転属となったらしく
  1954年(昭和29年)の廃車まで鳥栖機関区の入れ替え用に使われた後、(教習用に切開されたものの)
 昭和45年(1970年)に鳥栖市役所に静態保存されました。
その後、平成17年(2005)鳥栖市の重要文化財指定を機に、鳥栖駅側に移転保存となったのです。

現在この形式は、大阪の交通科学博物館にある233号機と268号機2両のみ。
確かに貴重な「鐵道遺産」なのですが・・・・。

もう少し磨き直して欲しいのと、内部を見せる機会があまりになさ過ぎる
置き方が気になります・・・。


戻ります