10型26号蒸気機関車
大分県宇佐市 宇佐八幡宮境内

日本の八幡宮の総本宮で有名な宇佐神宮に、こんな機関車が展示されています。


この機関車は、元々明治時代に
国鉄に買収される前の「九州鉄道」が、
1889〜1894年に20台購入した飽和式蒸機です。

当時の形式は「九州鉄道形式4・19号機」でしたが、
その後、九州鉄道が明治40年(1907)国鉄に買収され、
明治42年(1909)形式改正で、
「10型21号→26号」に改められました。

大正14年(1925)頃に同型機は殆ど廃車と
なったものの、26号機は鳥栖で入れ換え用として
用いられました。
暫くして、昭和23年(1948)に、国鉄から大分交通に譲られ、
豊後高田〜宇佐〜宇佐八幡間にあった
宇佐参宮線の任務となり、
昭和40年(1965)8月21日の廃線と同時に、
任務を終えました。
そして、昭和41年(1966)には「準鉄道記念物」にも
指定されています。
で、この宇佐神宮は修学旅行では大概候補地にされて、
私も幼い頃訪れたのですが・・つい最近まで、
「こんな蒸機あったっけ?」っていう驚きしかなかったのです。

嘗ては隅っこに目立たなく置かれていたようで、
(宇佐ライオンズクラブの頁参照)
痛みが激しかったらしいのですが、
地元のライオンズクラブを中心に
「走れクラウス号2001人計画」という保存運動が実施され、
一口5千円・2001人のスポンサーで、
1000万円以上の費用で修復しようと乗りだした
結果、このように綺麗に復元されたそうです。


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