さようなら・・・まであと一ヶ月・・・クモハ42


平成15年2月15.16日にかけて、小野田線本山支線で
「クモハ42メモリアルイベント」が催されました。

昭和8年(1933)誕生から、実に70年。
最後の生き残りである「旧国電」車として有名でしたが、
平成15年3月14日に、電車生活から「卒業」することが発表されました。

今回は、その運行実績の功績をたたえ、また、小野田市民に愛された感謝の意を兼ねて、
「卒業」一ヶ月前の日に、行われたのでありました

長門本山駅にて。
マニアな鐵ちゃんばかりだけでなく、
多くの人たちが集まりました。

市民に愛されてきた「証」ですなぁ


「小野田元気大使」のお姉さん達が
登場して、「駅」に華を添えます。


進行方向(雀田)で見ると、
こんな感じです。


別会場の「きらら交流館」にて。
此方では、クモハ42のビデオ上映会に、
水彩画、写真パネルの即売会もありました。

(左上は、会場に貼られていた「引退」の新聞記事)

この他、外ではバザーや、グッズ販売、
鉄道グッズのオークションもありましたね。

このビデオ、普段滅多に見られない
電車の交換検査なども紹介していて、
なかなか面白い内容でした。


ニス塗りの木目床に椅子・・・一寸長めのつり革。
どこか昔の世界へ戻っていってしまう雰囲気が良いですね。

いつもであれば朝2便、夕3便のみの運転が、
今回は特別に昼間に臨時増便(12時40分〜15時40分)。
通常昼に触れる機会は少ないので、何時になく大勢の御客様です。
この本山支線、いつもは一日平均20人の路線なんですよ。

運転席
最近の電車では見られないですが、客席の間近で現場を覗くことが出来ます。
然し、運転席は隙間が多く、冬の寒さはこたえた、とかで・・

「グゥゥゥオォン・・・・」

大きく唸るモーター音、そして、大きく揺れるサスペンション・・。

なんか何処かで、昔乗ったような・・と頭を巡らすと・・・
今は無き「西鉄北九州線」路面電車の記憶が甦りました。

あの電車も、こんな感じで小倉の街をかけていたっけ・・


クモハ42は、のどかな田園の真ん中を走り、5キロ先の雀田駅に到着。
此処が小野田線本線の分岐点です。
当日は、沿線にはカメラの行列。そして、見物人もわんさかと・・
数十年ぶりに見るような、大賑わいではなかろうか・・?

あと一ヶ月と迫った「引退」の日。
自分の映るその姿を、クモハ42自身はどう思い、
見つめているのだろう・・
雀田を、クモハ42が去っていきます・・・

続きます