さようならクモハ42 本山支線終着駅


平成15年3月14日。
(この電車と正反対の?)「ホワイトデー」のこの日、
クモハ42の「引退」がとうとうやってきた・・

当日の長門本山の風景。
定期便(16時半)に合わせて此処に着いたのですが、
早くから長蛇の列が!
よく見ますと・・
なんと、この日、御客様への計らいで
朝の定期運転後も、
一時間おきに臨時便が往復されていたのでした・・


本山は無人駅。近くに食堂はないので、
早くから並んでいる人たちのために、住民の皆様がうどん、ちらし寿司を売っておりました。
もちろん、JRに、郵便局も臨時売店出してます。
お菓子屋に、ビデオ販売まで・・
記念グッズの一つ。郵便局発行の記念スタンプ台紙
(オレンジカードは買わずに、
安価なモノで済ましたのですが・・^^ゞ)

この他、「想い出列車」というチョコケーキも、
贈答用に買いました。


このように、クモハ42には「特製ヘッドマーク」が



この日も、お客さんで毎便ごった返しました。
本山から乗るときはいくらか余裕がありましたが、
帰りの雀田からは、新川・小野田からの乗り換え客であふれかえり、
雀田では乗車規制がでたほど。

車窓には、この光景を記録に残すために、大勢の鉄ちゃんが・・・

私はご年配の方の隣に大抵座って、「思い出話」を聞いておりました。

もともとこの区間は大きな道路がしかれておらず、専ら地元のおばちゃん達は
昔、お昼前くらいにこの電車に乗って、よく宇部などに買い物に行ってたらしい。

で、その後、大きな道路が出来て、車の利用が増えたこともあり、
お昼の便も何時しか減って、今は、送り迎えを「旦那様」に頼むようになってしまった・・とか


「道路行政」先進県ゆえの、皮肉な結果です・・

いつも乗客は、一日平均20人。
周りは確かに古い町ばかりで、人口も増えない地区ではあるが・・。



雀田駅の風景から
こうして、クモハ123とクモハ42が並ぶのも最後。

左下のような微笑ましい光景も、見られる回数が少なくなるんでしょうね・・

改札口には、誰が描いた絵か分かりませんが、
「銀河鐵道」のようなクモハ42が描かれていました。

そして、引退式へ