北九州市若松区…
筑豊線の終点若松駅右手に、昇降客を見つめ続けている物があります。
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駅近くの久岐の浜広場に、
この機関車が置かれています。
実働55年、走行距離は2825,836km
地球を70周、
月まで3往復(こんな例えがあるのが凄い!)
走ったことになります。
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軸配置 1D
シリンダー寸法 508×610mm
使用圧力 12.7km/平方cm
総重量 69.33トン
最大長 16.662m
最大幅 2.616m
最大高 3.813m
動輪直径 1250mm
最大馬力 928PS
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然し、公団住宅の大きな公園に、どうしてこの汽車が置いてあるのか?
と言いますと、
この機関車の後ろには、…
若松操車場跡と記された碑があります。
明治24年、筑豊炭田から採掘された石炭を此処に運び、
国内外に輸送船で送り出すため、若松駅操車場が設けられました。
此処から直方までは、実は九州では2番目に敷かれた鉄道路線だったのです。
その後拡幅を経て、東西3kmの岸壁沿い35万平方メートルの敷地に、
機関区、工場、保線区が設けられ、1500人近くの人が働いていたそうです。
戦後のエネルギー転換政策前まで最盛期は年間1000万トンの石炭が船積みされ、
日本一の貨物取り扱い場だったのです。
その後、昭和57年にこの操車場はなくなったというわけです。
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キャブはご覧の通り施錠され、中を完全に見ることができません。
然し所々見ると、車体の腐食が目立ちます。
海風による塩害のせいでしょうか?
前後とも、燈火類が無くなっているんですね、此も残念なのですが…。
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嘗て、筑豊で多くの仲間が走った「クンロク」
大正生まれの旅客車の名機「ハチロク」が帰ってきた今、
「クンロク」が軌道にまた甦るのは何時のことでしょうか?
そして嘗ての蒸機の基地、
若松に汽笛が帰ってくるのも何時のことでしょうか…
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