C11 131 /コッペル 32
福岡県直方市 石炭記念館

直方市石炭記念館に来ました。

此処は筑豊線直方駅を見下ろす高台にあります。
此処に保存されているのが、この機関車です



昭和13年日本車輌で作製され、日豊、松浦、唐津線に赴いた後
昭和16〜45年迄、筑豊地区で30年間走り続けました。

後ろは何を牽引しているか、と言いますと…
セム1号機という、石炭車なんです。
明治37年に作られ、当時は9トン積でしたが、明治44年に13トン積に、
昭和9年に15トンに改造されました。
昭和37年に廃車になるまで、およそ15万トンの石炭を運んできました。

このC11 131号の向に、石炭産業史を物語るもう一つの蒸機がこちら。

これはコッペル32号機と言いまして、大正14年にドイツから輸入された物です。
宮田町(嘗て国鉄宮田線があったところ)の、貝島大乃浦炭鉱の資材運搬でつかわれた機関車(タンク式)です。
この後ろには、石炭車、ロト22号が連結されています。
これら二つとも、中に立ち入ることは出来ませんが、外、内側、どちらも良い状態で保存されています。

さて、撮影も終わって帰る頃、こんな物語を機関車が話してくれました。

機関車は「役目を終えて」いないのです。休んでいるだけなのです…
再び軌道を駆けていく夢を捨てず、何時までも筑豊線の見える丘で待ちながら…

2007 9/27 再び訪れたときの様子です。

 戻ります