かつて、国鉄高森線があった「終着駅」です。 此処を下りて正面を見ますと・・・ |
こんなタンク機関車が保存されています。 このC12 241号機は、昭和15年日立製作所で作製されました。 戦前は東北方面に在籍したらしく、戦後九州へ移して 昭和30年代に鹿児島に在籍していました。 45年頃には208号機・287号機と共に、線区の入換や、 指宿枕崎線での運転を担当していたのです。 昭和47年、7/29.30に鹿児島機関区の扇形庫に 九州在籍の蒸機を並べて公開する催しがあったのですが、 B20 10・C61 2と、後に梅小路に行く2台と 並んで「公開」されたとか 昭和48年3月に熊本に移り、高森線で活躍をした後 昭和49年8月19日に、廃車となりました。 |
こうしてみますと、足周りに油が塗られていて、大変手入れの 良い状態に置かれています。 中にはいると、ブレーキ弁や、火室戸も綺麗に動きましたね。 ただ・・・、ガラス戸が一部破けていたのは仕方ないとして・・・ どうして「門デフ」が付いているのでしょう? C12は、大抵デフレクターの必要ない機関車なのですが・・・ できたら、JR九州がもう一体動態復元するのであれば、 こちらを候補に揚げて欲しいのですが・・・ |
さて高森駅から少し下りますと、・・・・ かつての鉄道トンネルらしき場所があります。 ここは「高森トンネル湧水公園」といいまして、 本来ならば、高森と宮崎・高千穂線(現 高千穂鉄道)を 結ぶはずだった箇所なんです。 然し、工事の途中、多量の湧き水が出てしまい 町中の井戸を枯らしたという「事件」をおこしました。 この頃、国鉄の財政も悪化、 しかも、両線は「廃止対象」にされたために これ以上費用をつぎ込めず、工事が続くことなく 「お蔵入り」とかしてしまいました。 |
その後、高森町が「町おこし」の一環として、この未完成トンネルを利用して、 「名水の出るトンネル」として売り出し、観光客も沢山訪れるほど。 時々イベントにも使われ、七夕飾りの列が並んだりします。 結局「国鉄」が残したのも無駄には終わらず、 街に良い恵みを・・なんとか、果たしているようですね。 |