C57 151


コアラを飼育していることで有名な、鹿児島市平川動物公園の
観覧車の隣に、C57 151が保存されています。


昭和16年1月11日 三菱重工三原製作所で作製され、(新製配置不明)
昭和19年に九州に転入し、門司に配属されました。
その後、熊本、鹿児島、宮崎、吉松に転配されました。
昭和27年、小倉工場における鉄道80周年の特別即就車として
門デフを装備したのですが、
マークに「富士山と天女と羽衣」が描かれていました。
その後片方の富士山は阿蘇山に代わったものの、いつの間にか消えてしまったそうです。

よく見ると、門デフのスティ形状が違うのが分かりますか?(比較 158号機

然し・・桜島の降灰の影響か、車体の腐食が酷いですね。
此処に置かれてから、手入れが殆どされていないのでしょうか・・・


キャブに入りますと、機器類は案外良い状態を保っています。
加減弁には機械油が塗られていて、滑らかに動くんです。
逆転機も、途中までですが綺麗に回りました。

(本当は中に入って良いのか分かりませんが、失礼いたしました・・^^ゞ)


キャブ自体痛んでいないのですから、是非綺麗に磨き直して、嘗ての姿を甦らせて欲しいのですが・・・


「ふるさとの蒸気機関車」管理人・伴達也さんから
現在の151号機の写真を頂きました。

私が撮影に来た後再整備されて、このように綺麗に
甦ったそうです。
なんでも鹿児島市電が隣に展示されたのを機に行われたとか


情報有り難う御座いました

それでは、151号機を眺めてみましょう。(平成14年撮影)


実はこの蒸機、もう一つ全国的に有名に
なった物があります。

それがこの「SLシリーズ切手」
1974年11月26日から1975年まで5回にわたり
発行されたのですが、その栄えある第一集に
この機関車が選ばれているのです。

宮崎の大淀川鉄橋を渡る151号機の姿。
切手に選ばれた名誉を汚さないように、
これからも大切に保存されることを強く願います。

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